京都大学大学院経済研究科教授・岡田 知弘氏

5月15日(水)、奈良商工会議所会館会議室にて、京都大学大学院経済研究科・岡田知弘・教授を講師に、5月例会を 開催。「地域づくり経済学-一人ひとりが輝く地域の再生-」をテーマに岡田教授はまず日本経済を地域の視点から捉えなおし、地域内の再生産を支える地域産業、再投資力の質と量、再投資力の主体を明確し、地域づくりはただがむしゃらにやればいいということではなく、「正しい処方箋」を書く必要がある。地域の活性化のための大型公共事業や企業誘致型地域開発政策の失敗、地域金融機関の役割の重要性などや、大分県の湯布院の事例を説明。また、地域内再投資力の強化、「バカもの」「ワカもの」「ヨソもの」の地域づくりを担う3者、「未来が其の胸中に在る者之青年と云ふ、過去が其の胸中に在る者之老人といふ」・植木枝盛「無天雑録」を引用して地域づくりで「万年青年」を訴えた。