アジア・太平洋地域の持続的な繁栄を目指して
-日本の果たすべき役割を問う-

第64回西日本経済同友会大会が関西経済同友会の担当で10月19日(木)、帝国ホテル大阪にて、西日本18地区経済同友会より630名(内当会16名)が参加して開催。
まず第1部では「関西経済同友会創立60周年記念式典」が多くの行政・財界の来賓を招いて開催され、全国経済同友会を代表して、北城恪太郎・経済同友会・代表幹事(日本アイ・ビー・エム・会長)が「創立以来、時代を先導する高い志の提言活動に敬意を表する」と祝辞を述べた。第2部は「第64回西日本経済同友会大会」で、まず森下俊三・関西経済同友会・代表幹事(西日本電信電話・社長)が問題提起し、続いて岡本行夫・国際問題アドバイザーが基調講演。コーヒーブレイクの後、小嶋淳司・関西経済同友会・代表幹事(がんこフードサービス・会長)をコーディネーターに、佐藤行雄・日本国際問題研究所・理事長、小島朋之・慶応義塾大学・総合政策部長、加藤誠・伊藤忠商事・副会長らのパネリストでパネルディスカッションを展開し、最後に「大会宣言」を採択して大会を閉会した。

エズラ・ボーゲル名誉教授の特別講演

また、特別講演では「エズラ・ボーゲル」・ハーバード大学名誉教授が中国の現状、アメリカの対中国政策、日本と中国の関係や、やるべきことなどにつていて講演し、北朝鮮の核実験問題についてもその見解を語った。昭和57年に発刊された著書「ジャパン・アズ・ナンバーワン」は特に有名で中国、東アジア諸国の問題についての著作も多い。平成8年にはジャパンファンデーションプライズを受賞し、アジア各国において中国語および日本語で頻繁にレクチャーを行っている。

懇親パーティーでは、孔怡(コウ・イ)さんの司会で進められ、「荒城の月」「昴」「いい日旅立ち」「秋桜」など日本の名曲を劉鋒(リュウ・フォン)さんが二胡で特別演奏した。92年に来日し、現在は東京に定住。
東京・横浜にて、二胡を中心とした音楽教室を開き、95年東京国立劇場にて天皇陛下、皇后陛下のご来臨のもとで演奏会を開催した。
翌20日のエクスカーションでは、本年9月にオープンした上方落語の定席「天満天神繁盛亭」(てんまてんじんはんじょうてい)での落語、水上バス・アクアライナーで水上から「なにわ散策」し、大阪浪花・道頓堀の老舗「はり重」にて昼食し散会した

劉鋒(リュウ・フォン)さんの二胡演奏