「不易流行-伝統は革新の連続なり-」~いま、日本に求められる哲学と行動指針~
第21回全国経済同友会セミナーが京都経済同友会の担当で4月10日(木)~11日(金)、国立京都国際会館、グランドプリンスホテルにて、全国経済同友会より同伴者を含め1,300名(内当会11名)が参加して開催。
まず筑前琵琶奏者・田中旭泉氏の琵琶による弾き語り「都落ち」ではじまり、渡部隆夫・京都経済同友会代表幹事が歓迎の挨拶、続いて、堀場雅夫・(株)堀場製作所・最高顧問が「自今生涯」と題して基調講演。その中で、堀場特別顧問は「科学至上主義にもとづく近代西洋文明の崩壊がはじまっている。これからは人間の不思議さと尊厳を大切して、自然(人)と共に生きていくことを行動指針にしていくことが重要である」と語った。
活発な分科会討議
分科会討議では、①日本のソフトパワーを考える、②アジアの中の日本を考える、③クニ(ふるさと)と国の活性化を考える、④いま、イノベーションの時代、の四つの分科会に分かれて討議した。特に第4分科会での、桜井正光・リコー・会長の「日本企業の強みはチームワークと現場主義である」や、堀場厚・堀場製作所・社長の「トップの人材教育や批判する前に、教育現場の実態をもっと知るべきである」と主張した。
懇親会では、大勢の「舞妓」さんに出迎えられ、祝舞「祇園甲部の舞」のオープニングではじまり、桜井正光・経済同友会代表幹事の挨拶、山田啓二・京都府知事、門川大作・京都市長の歓迎の挨拶、立石義雄・京都商工会議所・会頭の乾杯、そして「舞妓による五花街合同のおどり」「京都学生祭典・京炎そでふれ!」など、「正に京都が溢れる懇親会」であった。
第2日目では、まず4つの分科会の報告の後、桜井正光 ・ 経済同友会代表幹事が「現状の危機感や人材の育成、改革の実行」などが必要であると総括挨拶した。続いての特別講(対談)では「源氏物語の魅力」と題して、作家の「田辺聖子」氏と「河内厚郞」河内厚郞事務所長との対談が行われ、源氏物語の魅力や「光源氏像」などを語った。