経済3団体による共同記者会見

1月5日(水)、ホテル日航奈良にて、奈良商工会議所、奈良県経営者協会、奈良県経済倶楽部、奈良商工会議所友好倶楽部、奈良経済同友会の経済5団体による平成23年新年名刺交換会を開催。来賓や会員650人が出席。まず、開会に先立ち、奈良商工会議所、奈良県経営者協会、奈良経済同友会の経済3団体による新年共同記者会見を行った。
その中で、福本良平代表幹事は、「より広域的な枠組みで考えよう」と、昨年発足した関西広域連合は地域主権の体現者として果たすべき役割は大きい。県は制度、財政、歴史的経緯などから当初から参画を見合わされたが、今後、経済の広域化はより進むと見られ、同連合に対する継続的な学習が必要である。県当局とは継続的に意見交換の場を持ち、討議していきたい。また「心の豊かさを感じられる奈良県をつくろう」では、世界に冠たる経済大国に成長してきたが、ここにきて豊かな生活や、社会の崩壊の兆候は多い。その方向性そのものが行き詰まりを示している。国民総生産(GNP)から国民総福祉量(GNH)へ、もう一度「人間の幸せとはなにか」「心の豊かさとは」「がんばるとはどういうことか」などの問題意識から「奈良県独自の経済・幸福指標をつくっていきたい」提示した。

経済5団体による新年名刺交換会

また、嶌川安雄代表幹事は、「奈良の地域力を発揮しよう」と昨年の平城遷都1300年祭は奈良のもつ地域力を全国に発信した1年だった。今年はその奈良の本当の力が試される1年になる。つまり観光のかたちを考える年になる。個人の価値観の違いや多様化の中で、観光は知識欲を満たす体験型の方向にある。奈良には地面に埋もれている質の高い観光資源がある。その発信ともてなしの新しい仕組みづくりが必要であると、訴えた。
その後、650名を越える多くの来賓や会員が参加して、新年名刺交換会を開催した。