佛教大学教授高田 公理 氏
2月17日(火)、奈良商工会議所会館会議室にて、佛教大学・高田公理・教授を講師に、2月例会を 開催。「にっぽんの知恵-ビジネスに停留する精神文化―」をテーマに高田教授はまず自己紹介の後、日本人特有の精神・文化が育んだものは「技術力(匠の技)」「独自のものづくり、サービス」である。その知恵背景は日本列島の風土、長い平和の時代、重層的美意識、伝統と革新である。閉塞感の近代の袋小路からの脱出には、緻密なものづくり産業の再構築(丹精と洗練、農林漁業の革新)、マネー資本主義の脱皮(エネルギー供給と里山資本主義)、地域主権の確立(新「廃県置藩」、豊かさから楽しみへ遊びの精神、もったいない)など、世界に開かれた新しい「鎖国」の試みであると、語った。